2013年12月2日月曜日

起きよ!、ICU ルネッサンス

人間の歴史は、不連続の歴史だ。
キリスト誕生を一つの境目とする時代区分。釈迦の誕生を境目にする時代区分。
イスラムはイスラムの時代の境目が。
ルネッサンスは、それ以前の考え方とそれ以後の考え方では、まるで、違う考え方感じ方が起こっている。明治時代の成立にも、いままでの幕藩体制か ら、まるで、ちがう、国家の考え方、そして、人間のあり方が変わってきている。明治時代ほど、多くの人間が、憲法を考えた時代はないかもしれない。(個々 の大学にも個々の大学憲法がありました。もちろん、ICUにもありました。)
時代は、容易に変革し、切り開くことができるものなのだ。
いままでの、概念をこえた、20世紀概念を越えた、新しい概念に基づく時代を作り出すことが可能なのだ。
ルネッサンスが文芸復興と呼ばれるように、それまで、感じられなかった人間の可能性が表に現れ、本当にすばらしい絵画、彫刻などの芸術が花開いた。 それは、数百年たった今でも、失われることのない光を放ちつづけている。
そして、今、新たな人間の可能性、神秘性、尊厳性に目が行き、それに目覚め、触れるとき、新しいルネッサンスが生まれ出す。時代を創ろうと、創るま いとしても、自然の力が時代を変えてしまう。あの政党がだめ、この政党が悪い、そんな会話の次元を越えて、人間のもっとすばらしい可能性に気づくとき、新 しい世紀が生まれ出す。
憎しみ大地に、神の愛を説いたイエス様。愛住まう神の家は、人の心の中にあり、その家を確かに見えた方。誰の心にも、旅人を助けるパリサイ人の中に も、魚をとる漁師の中にも、石をぶつけられ殺されそうになった女の人に中にも、神すまう愛の家は確かにあることが見えていた人。
身分制度のなかにあって、未来は国王となる身であったかの人も、苦行を越えて、人間の哀しみや苦しみの向こうに、確かな慈悲の世界にであった人。だ れもが、人間の可能性を自らの内に探求すれば、その神秘な世界に辿りつけるとし、沢山の弟子達を育て上げた。自分の育った国が他国に滅ぼされようとも、人 間の素晴らしさを、男女を越えて、怒りや欲望に振り回されない生き方によって、人間の素晴らしさ、泥沼に咲く、一輪の蓮の花のように、咲くことのできるこ とを諭した。
人間の可能性、人間の本来の復興を、この ICU から起こそう。
起きよ! ICU ルネッサンス
それは、知識を越えた、人間への感じ方の大変革なのだ。それは、自分というものへの感じ方の大変革なのだ。それは、時代への感じ方の大変革なのだ。
新しい時代を担う 一人一人の可能性に心を使い、怒りや不信に、惑わされることなく、静かに、新しい時代の扉を押していこう。そこには、きっと、い ままで、感じることの出来なかった、20世紀とは別な感じに満ちた世界にたどりつくことができるだろう。
隣の人に中に、愛住まう神の家が見えるとき。
隣の人の中に、慈悲満ちた心が見えるとき。
あなた自身が、愛住まう神の居場所を知ったとき。神の慈悲に触れた時。
新しいルネッサンスが起きたとき。

2000年6月15日 武田清子先生の未来をきり拓く大学 という本が出版された。その冒頭に、国際基督教大学の創立が、第二次世界大戦を終えた大 変革期に、日本を支配していた人間観、価値観を越えて、人類的普遍主義にたつ人間観、教育理念をもって創立されたと記されている。
不連続な人間観、価値観の登場故に新しい世界が構築されてきた。
20世紀のいよいよ最後となり、少年による犯罪、警察の不祥事など、いままでの価値観が崩れようとしている。その価値観を守ろうと、少年法の改正、 教育方法の改正、警察のあり方の改正。人間に対する絶望感に基ずく改正、人間に対する不信感にたいする改正。
それが、どうして、21世紀を明るい未来だと言えるだろう。人間はますます、不信となり、子供達は、おびえて外で遊ばなくなり、真面目の少年少女 が、一瞬の内に殺人者のかわるかもしれないと怯え。この子の生かしていくと、私たちは殺されるとおもって、わが子を殺す親がいたりして。
もう一度、誰かが、人間の本来の可能性をかかげよう。
人類的普遍的価値観をもって、人間の素晴らしさを述べ伝えよう。
絶望の世界みえるかの国を一人、杖をもって、気高く歩き続けたガンジーのように。
人間の高貴なる魂を伝えよう。もし、そこに、誰かが共鳴すれば、人は誇りを取り戻し、笑顔を持ち、希望の礎を築くことが出来るだろう。
政党の数の力が、希望の未来を築くだろうか? 経済のパワーが明るい未来を築くのだろうか。
一人一人の内に、人間に対する厚き信頼感が、自分に対する信頼感が、神に対する豊かな想いが、隣人に対する愛が、一人一人の内に生まれれば、そこに 輝かしい未来が生まれ出す。
愛住まう家があなたの内にあることの福音を、教会の鐘が、バカ山が、アホ山が、桜並木が、密かに伝えている。あなたが内なる世界に、確かな実感を もって、自分を語るとき、あなたは、希望の世紀を生きることができるのだ。
あなたの内にある確かな愛の実感。
ある本には、地中に埋まった宝を見つけた人のたとえが書かれている。その人は、急ぎ家に帰り全てを売り払い、その土地を買うだろう。
宝とは、それほど、魅力的なのだと伝えている。あなたの内に神は、神の心である 愛 を 密かに、あなたに託された。その 宝 を、出会えるかどう かは、これからの人生に託されいる。神は、誰の内にも 人を愛する心 を、全てを育み、育て励ます心 成長、生命を支える力をお与えになったのだから。
その証拠。あなたが今生きていること。歩くことも、言葉をしゃべることも出来なかったあなたは、誰かの献身と努力なしには、存在しなかったのだか ら。
ほっとおかれたら、死んでしまう人間の誕生の宿命は、生命を支え、育むための愛を前提に人類は存在してきたのだから。
あなたの内にも、ほんとうにすばらしい愛 それは、きっと、人類的普遍的主義に立った人間観 ともいえるのかもしれない。 そのすばらしい愛は、人 類の普遍的価値をもって、誰の心にも存在するのだ。
そこに立脚するとき、希望の時代が生まれ出す。あたらしい 世界の始まりだ。
それは、不連続な世界への始まりであり、葛藤の始まりでもある。
だから、新しい世界へ歩みを進めるものを、チャレンジャー と呼ばれる。
ICUがそうだったように。そして、これからも。

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