2013年12月3日火曜日

世界を変えるもの。

世界を変えるもの。

図書館に世界を変える力がある と、信じているのは、誰だろう。
図書館に文化を変える力がある と、信じているのは、誰だろう。
図書館に教育を変える力がある と、信じているのは、誰だろう。

図書館には、人生を変える力がある。
図書 この不思議な”もの”には、たしかに、なにかを変える力がある。
紙とインク スキャニングすれば、だたの明暗模様に過ぎないかもしれないのに
そこには、人生のようなもの
そこには、生命のようなもの
そこには、一つの国、世界のようなもの
が、確かに存在するのである。

映画、タイタニックに夢を馳せ,ハリーポッターに思いを寄せるように、なにかがある。

それはいったい、なんなのか と問うと、言葉にならないかもしれない。

あらゆるものに孕まれた生命の力、存在の力、人生の力、人間の力

そして、図書、文字、そこに孕まれた 不思議の力
そして、図書館には、力がある。不思議な力がある。

しかし、それを、単なる絵本や娯楽小説で、満たしてはならない。
存在の力をもった、2000年の時を越えて伝える力、世界の果てから伝えられた力
世界に挑戦し、問い掛けたものの力で満たさなければならない。
その力こそが、世界を変える力となる。

図書館には、世界を変える力がある。
そして、世界を変えてきたのである。

かつて、その力を見抜いたものたちが、図書を燃やした歴史もあった。
かつて、その力を信じたものたちが、天竺の果てまで、旅したことがあった。
かつて、その力を知っていたものが、印刷術をもって、古い世界の中に新しい世界を出現させた。

そして、今、なにか新しい出版とコミュニケーションと検索を兼ねたような技術の集合体の中で
世界を変えようとする莫大なエネルギーが流れ出している。

その中で、図書館は打ち捨てられていこうとしているのか。
まるで、自動車の登場によって、忘れ去れていく 蒸気機関車のように
しかし、どんなに乗り物が変わろうとも、それに乗っているのは、人間であることに変わりがないように

言葉に秘められた、力は、紙の上であろうと、ディスプレイの上であろうとそれは変わりがないのかもしれない。

日本には、近代的な建物ばかりで、面白くないかもしれないが、
図書館とは、その本に込められた膨大な生命エネルギー 宇宙エネルギーを閉じ込める 巨大なドームなのである。
そのドームは、まるで,原子炉のエネルギーを閉じ込めるのに、分厚いコンクリートが必要のように
人類の智、人類を変える力を閉じ込めるためには、確かなドーム 図書館が必要なのである。

薄暗い書架に閉じ込められ、人が接することができないように、閉じ込められた図書達は、核反応も出来ず、
制御棒を深く差し込まれた原子炉の燃料のようなものだ。

本当は、図書は、人の手に触れ、密かにその生命が呼び覚まされ、
そして、その魂に、人生を変える力を吹き込みのである。

その力が、人生を変えるのである。
その力が、世界を変えるのである。
その力が、人類の未来を変えるのである。


                (巡航ミサイルによって大破した国が、ようやく一つの国として
                形を表わそうとするという。その国を形作ろうとする力はなんだろう。
                かつて、植民地政策によって、誇りも勇気を見失った全国民に
                糸車と杖一つで、独立を成し遂げた人がいた。
                世界中の軍隊の監視下のもと、壊れ果ててしまった国に国として
                力と勇気を与えるのは、なんだろう。
                かつて、イギリスの攻撃に、滅亡寸前だったフランスを、白百合の花を
                旗を掲げた一人の少女が、自らの生命を捨てて、フランスにその生命を
                吹き込んだのある。

                巡航ミサイルによってその国は、多くの軍隊を失い、暴君を失い、そして
                僅かな誇りも、小さな抵抗も、完膚無きまでに。剥ぎ取られていったのである。
                国への誇りも、勇気もすべて奪われたのである。

                かつて、2つもの原子爆弾が落とされて、降伏した国の奇跡のような再生を
                夢みているかもしれないが、天皇を始め、多くの人たちが、人間としての誇りと
                国家再生の夢を見失わなかったのではないか。

                国家を変える力がある。国を支える力がある。それは、人間一人一人にある。
                そんな人間の力を励まし、勇気つけてきたものが、2000年とともに多くの人の
                人生を励ましてきた本であり、砂漠の民を支えてきた本であり、梵語から漢字へ
                多くの寺に伝えられた経典でありあった。それらが世界を支えてきた力こそ、
                いったいなんと形容すべき力なのであろうか?
                巡航ミサイルによって荒廃した国が、独立するという。その本当の独立に必要な
                ものは、銃でもなく、ミサイルでもなく、人間の誇りと勇気なのだ。
                その人間の誇りを、手にした銃や爆弾から得ようとするのではなく、一冊の本
                から得ることができるようになったとき、本当の独立が始まるのだ.

                かつて、世界一栄えたというバクダットをもつ国のあらたな出発を祈りながら。)

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