2013年12月3日火曜日

図書館総合展の参加報告を読みながら(11/7/2003)

 図書館総合展の参加報告を読みながら(11/7/2003)

     図書館システムについて考えているんだって?
     もし、電子図書だけになったら、図書館なんていらなくなるよ。
     図書は、不滅だって ?
     日本中の大学生のカバンの中から、辞書が消えてしまったのを知らないのか?
     日本中の大学生のカバンの中から、ノートやペンが消えてしまったのを知らないのか?
     
     君は、時代の変化をしらない。
     図書は、消えつつある。
     にも、関わらず、図書は活字文化だという。
     もう、とっくに、活字で図書を造ったりしないのに。

     なんといっても、図書は重い。こんな本を毎日持ち歩くなんて。
     その上、パソコンまで持ち歩けときたもんだ.
     身長が伸びなくなったらどうするんだ。
     どうして、そんな苦役を強いるのか。     

     私達がつくる世界。
         活字を拾うこともなく、無限に文字を括り出すことの出来る時代になった。
         それでも、マスコミや報道は、自らに仕掛けた、当用漢字の罠から
         抜け出すことができない。君たちは、活字の呪いから逃れられずにいる。

         世界中の図書を、自由に検索できるようになったのに、
         日本の図書をローマ字で検索できない。
         日本の目録だけに、ローマ字が欠落しているのに、
         だれも、そのことに気がつかない。
         ここにも、ローマ字の呪いが仕掛けられている。

    私達はそんな世界に生きている。
    
    そして、
    世界はものすごい勢いで、紙に書かれた図書や雑誌を、
       ハードディスクに閉じ込めようとしている。
    かつて、すべての印刷物を、マイクロフィルムに押し込めようとしたように。

    無限の知識を、小さなハードディスクに閉じ込めることができるに違いない。
    そのハードディスクさえあれば、どんな問題にも無敵に立ち向える。
    と、思っているかのように。
    これこそ、金のなる樹なるに違いないと思っているのかもしれない。

    しかし、
    たった一冊の本が、人生を変える。
    たった一度の出会いが、道を開かせる。
    言葉は、なぜ、2000年も昔の出来事を、あたかも、今起きたかのごとく
    伝える力を孕むのであろうか。
    言葉は、なぜ、だれも見たこともない、ほうきにのって、誰もやったことのないゲームを
    ありありと伝えることができるのでろうか。

    それを、活字の力というのであろうか。
    いったい、活字のどこに、紙のどこに、その力が、込められているのであろうか。

    出会うべきものは、一つでよいのかもしれない。
    それは、時間、空間、時代、国を越えた、
    それは、あなたという存在を超えた なにかとの出会い、
    それは、あなたの人生に今まで、書き留めれていなかった なにか との出会い。

                     (11/7/2003 図書館総合展の参加報告を読みながら)

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