建物のない図書館の出現 建物のないライブラリーの出現(9/15/2005)
急速に紙に書かれた情報が、コンピュータの中に飲み込まれていく。
数百万、数千万のページが、次々と飲み込まれていく。
そして、紙に書かれた文字は、OCR を通して文字として蘇っていく。
人々に忘れ去られた言葉も、ひそかにコンピュータの中で息を吹き返すのである。
図書館の書庫で、誰一人触れることなく過ごした日々が、
毎日、毎分、毎秒、コンピュータのサーチの嵐に晒されるのである。
どんなに大きな図書館を建設しても、所蔵しきれない図書を、今や小さなコンピュータが飲み込むのである。
無限に、限りなく、ひたすら、ただ、ひたすらに、飲み込むのである。
しかし、日本では、それをやらない様にみえるのは、いつものことかもしれない。
和書は、和雑誌は、だれもやらないようにみえる。
われわれの手足を縛る、冒険を押しとどめるなにかが、いつも、そこにはある。
きっと、アメリカの図書館で、和書や和雑誌のデータベースが構築されるのもきっと、そんなに遠くないだろう。
日本でできないのは、技術の問題ではないのだから。
毎日、毎日、膨大な量の図書や雑誌が、コンピュータに流れ込んでいく。
それは、超スピードというべき量なのである。
誰にも気付かれずに、超巨大図書館が、建物もなく存在しているのである。
日本には、非常に優れたOCR技術も、スキャナー技術も存在しているのに、それを使う術がない。
(9/15/2005 オンラインデータベースが利用できることは、専門図書館を一つ持つのに等しい。いや、それ以上だ。
100人のライブラリアンと専門図書館がいても、オンラインデータベースに勝つことはできない。)
言葉の世界へようこそ。日常何気に通り過ぎたその瞬間に、ふと浮かんだ言葉。そんな言葉を書きとめました。私は詩人なのかしら。ラララ! 黒澤公人は、国際基督教大学を2021年3月31日に定年退職しました。
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