紙による図書が贅沢品と呼ばれる日
もうすぐ、紙で作られた図書が贅沢品とよばれる日
は来る。
電子書籍の登場によって、価格の安い図書が登場す
ることになった。
電子書籍は、価格勝負の話で、読みやすさとか、た
ぶん、二の次である。 (今の本だって、人間にとって、読みやすいのかは不明である。人間が長らくこの形態に慣れているだけなのだ。)
読みたい本が安く買えれば、そこに流れてしまう。
複製価格(限界費用の圧倒的な安さ、在庫管理の簡
単さ、店舗、従業員の不要、輸送料の不要など)を考慮して、電子書籍が
すべてにおいて優っている。
すべての図書は、電子書籍になる。
デジタルカメラが、銀塩フィルムに勝っていた点
は、圧倒的な感度の良さだった。
室内でも、夜でも、きれいに映り、なお、銀塩フィ
ルムをしのいでいた。
フイルムの枚数制限もとりはらい、100枚で、
1000枚でも、連続撮影が可能になった。
この劇的な変化は、図書にも同様に起こる。
1000枚の銀塩写真をとるために、30本のフイルムを持ち歩かなくてもよくなり、
1000枚の写真の内容を確認するために現像と焼
き付けに、数万円の費用をかける必要がなくなった。
しかし、圧倒的な普及の理由は、安価な写真の登場
である。
100冊の図書を管理するために、本棚が必要にな
り、1000冊の図書を管理するには、一部屋必要となり、10000冊の
図書を管理するには、家1軒必要となる。
しかし、安価な電子書籍には、そのコストさえ不要
になる。
電子書籍は、安価な図書として、瞬く間に普及して
いく。一部屋代や家一軒必要だった時代に、数万円程度の書籍リーダーは非常にローコストでもある。
もうすぐ、紙による図書が贅沢品と呼ばれる日は
やってくる。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。