トラブルの時代へ(11/11/2002)
すべてのものは、エントロピーに従って、崩壊していく。
そのエントロピーに逆らう力は、生命の力だけ
コンピュータの中核を担うOSが目まぐるしく変化する時代.
コンピュータの寿命が数年しかない時代。
仕事を業務を、管理を、この夢の機械 “コンピュータ”に未来を託そうとしている人類。
しかし、それは、トラブルの時代の始まりでもある。
毎日、毎日、たくさんのコンピュータが、停止し、捨てられていく。
昨日と違うコンピュータが、不完全なまま、完成した顔をして登場する。
すべては、混乱とトラブルの発生を内在したまま、世界は構築されていく。
いつの日か、このトラブルと混乱は人間社会に大きな打撃を与えるかもしれない。
コンピュータを利用することを決めたときから、トラブルに立ち向かう準備が必要である。
それは、舵も、エンジンもない小船が、荒波の海に漕ぎ出す冒険のようでもある.
波のない静かな時が、ひたすらに訪れますように。
しかし、それは、一時の幸運にすぎない。
すべては、エントロピーの法則に逆らって生きることはできない。
生命の力も、やがて、その力を失っていくのである。
コンピュータが引き起こすトラブルを制圧する力と
コンピュータが撒き散らす混乱を押し留める力が、人間には必要だ。
このために、毎日、なんと多くの人が、苦闘を広げているのだろうか。
かつてないほど、多くの仕事をこなすことを可能にしたコンピュータにも
感謝しながら、この脆弱なシステムに人類の未来を託すことに不安も
感じながら。
(by kimito
11/11/2002 イラクへの攻撃準備が進むというニュースを聞きながら)
言葉の世界へようこそ。日常何気に通り過ぎたその瞬間に、ふと浮かんだ言葉。そんな言葉を書きとめました。私は詩人なのかしら。ラララ! 黒澤公人は、国際基督教大学を2021年3月31日に定年退職しました。
2013年12月3日火曜日
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