東日本大震災の中から
あまりの未曽有の出来事のため、言葉もない。
あまりにも大きな被害と悲劇のため、人は平安を保つことが難しい。
それでも、たくさんの小さな光の数々がまたまたいている。
助け合う力、支え会う力、励ましあう力、譲り合う力
原子力の暴走の前に、なんと無力な人間
しかし、アリのようなことしかできなくても、何年、何十年の苦闘をして、
原子力を安定し、廃棄していかなければならない。
それに立ち向かう人たち。
がれきの山に立ち向かう人たち。
人間の本当の姿が、少しだけ、垣間見れるその瞬間。
悲しみの大波も、取り返しのできない後悔も、無念さや、残念さ
憎しみと怒り、理不尽が吹き荒れるその中にあって、
誰かが、誰かを助け合い、励ましていく。
人間の新しい文明を、その上に築くことができるかもしれない。
しかし、ここでも顔を出す。ナショナリズム、日本だから、日本は特別
そんな言葉が、心の内から囁きだす。
この不思議な呟きは、新しい文明を生み出す妨げになるかもしれない。
しかし、そんな些細な問題も、新しい文明を生み出すには、巨大な邪魔な岩のようなものかもしれない。
すべてをはぎ取ってなお、残る人間の本質に、新しい文明の基礎は築かれる。
9.11の復讐と恐怖の中に、冷静に現実を見つめ、人間の本質に立ち返ろうとした人々
紛争や戦争の中にあって、憎しみや民族を超えて、平和を目指す人々
日本の平和憲法も、あの大戦争の後に生まれた。
あまりにも悲劇すぎた、あの戦争の故に生まれた。
なにかが生まれには、時が必要だという。
ICUが存在するために、あの朝鮮戦争の勃発が、もうすこし早かったら
ICUは、存在することはなかっただろうととも、言われている。
東日本大震災の中から、新しい文明は生まれだすのだろうか。
日本とか、東北とかそのような概念をはるかに超えた
キリスト教かた仏教とか、そうゆう概念も宗教も超えて
人類共通の世界精神のようなものが生まれだすのだろうか
いや、既に生まれだしている。
それを見失わずに、育てていくことが、私たちの使命なのかもしれない。
歴史の転換点の当事者に私たちはなれるだろうか?
言葉の世界へようこそ。日常何気に通り過ぎたその瞬間に、ふと浮かんだ言葉。そんな言葉を書きとめました。私は詩人なのかしら。ラララ! 黒澤公人は、国際基督教大学を2021年3月31日に定年退職しました。
2013年11月29日金曜日
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